Tights Novel Archives

2004年01月13日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 終



第9話 「約束」
 
 
気がつくと俺はレイナを突き飛ばしていた。
レイナはフロアに仰向けに倒れたが、声も上げず、体を起こして
きらきらした目を俺のことを見つめている。
「お前は」
俺はソファから立ち上がって低い声で言った。
「お前は、誰だ」
 
「いたいなあ」
レイナは少し困ったような顔になり、やがて凛とした顔で俺の前に立ち上がった。
「去年、私の母は亡くなりました」
・・・母?
「私は、小野塚由美の娘です」
レイナはタイツに包まれた脚がむき出しになったスカートを直し、
顔にかかった髪をかき上げてそう言った。
 
オノヅカユミ。
それは確かに、俺の記憶の底にあった由美のフルネームだった。
呼吸が荒くなる。暑くもないのに額と背中に汗が流れる。
「なぜ、俺のことを?」
 
「母は23歳で結婚して私を産みました」
レイナがベッドに腰掛けて、話し始める。
「私が6歳のとき、母は離婚して小野塚の姓に戻りました。
仕事をしながら、ひとりで私のことを育てたんです。
そしておととし、検査で子宮ガンが見つかって入院しました」
 
俺が知らなかった由美のその後の物語。
俺の記憶の中の由美は、あのころの姿のままなのに、
現実の由美は生き続けていて・・・
 
「母は、半年の入院で、あっけなく亡くなりました。進行が早かったんです。
私が母の遺品を整理していたとき、日記を見つけました」
「日記?」
「そう。小学生のころからなくなる一月前まで、ノートにつけられた何冊もの日記。
それを読んで、私は先輩、つまりあなたの名前を見つけました。
高校1年のときに、母が恋していた先輩のこと、別れてしまったこと」
由美は、そんな日記をつけていたのか。
「そしてあなたとタイツのこと」
由美はそう言って俺のタイツだけの姿になった下半身を見て微笑んだ。
 
「そしてなくなる直前の時期に書いた日記に、また、あなたのことが出てきたんです」
「なぜだ」
「『もし生まれ変わったら、今度こそ先輩と幸せになりたい』、そう書いてあったんです」
 
17歳のときのあの思いが深い記憶の森からよみがえる。
俺は天井を見上げて噴き出す涙をこらえようとしたが、無駄だった。
 
レイナはまっすぐ俺のほうを向いたまま、語り続ける。
「最初、私はその日記に出てくる『先輩』が憎かった。
母は私のことを愛してくれましたが、最後の日記に出てきたのは『先輩』で、
『先輩』と一緒になりたかったなんて、私の存在が否定されたと思った。
だから私はいろいろ手を尽くしてあなたことを探し当てたんです」
「何のために?」
「なんのため? 復讐するため、に決まっているじゃないですか。
こうして会えたのもすべて計画通り。」
レイナはにっこり笑っていった。その笑顔が由美の笑顔に重なった。
確かのレイナは由美の娘なのだろう、と思った。
 
「母ののことを愛していながら、タイツが好きな性癖のために
母のことを愛し切れなかったあなたを許せなかった。
そして、それなのに、最後まで私より母に愛されたあなたが許せなかった」
        *                     *
「それでレイナは俺を、どうしたいんだ?」
黄昏の住宅街。俺とレイナはホテルを出てあてもなく歩き続けていた。
「あ、ブランコがある。乗りたいな」
レイナは俺の問いに答えずに、道の先にある児童公園目指して足を早めた。
「一緒に乗りましょうよ」
「いっしょに?」
「先に座ってください」
レイナは俺をブランコに座らせると、タイツに包まれた形のいい脚を
俺の正面から伸ばし、俺の腰の上にまたがった。
「ほら、こうすればふたりで乗れるでしょ?」
 
キィコ、キィコ・・・ レイナがゆっくりブランコをゆする。
「せんぱいもこいでください」
「ああ」
向かい合ったふたりを乗せてブランコがゆれる。
「どうしようかな・・・」
レイナが空を見ながら言った。
「何を?」
「あなたのこと」
「・・・」
「殺したいほど憎かったんですよ、あなたのこと」
「なんで過去形なんだ」
「今は好きだから」
レイナはあっさり言ってブランコを止めた。
 
レイナは腰を浮かし、手を自分のタイツに包まれた尻の下に伸ばし、
俺のズボンのホックをはずし、ファスナーを下ろし、タイツに包まれたペニスを引きずり出した。
「なにがしたい?」
レイナはスカートの下にタイツだけで下着をつけていない。
多分60デニールほどのタイツのマチの部分に
俺のタイツにくるまれたペニスを押し付け、その上に座ろうとする。
 
「入るわけがない」
「そうかなあ」
浮かせた腰をゆっくり沈めていくと、2枚のタイツに隔てられたレイナのヴァギナに
俺のペニスの先端が埋まっていく気がした
「いたた・・・」
「無理だ、こんなこと」
「いいんです」
レイナは粘膜がナイロンにこすられる痛みをこらえて、ブランコを再びゆする。

キィコ、キィコ、キィコ・・・
レイナのスカートで隠された、タイツ越しの浅い結合部が、
緩やかな重力の変動の連続に、わずかずつペニスの先端がレイナの熱を感じ始めた。
「由美がもう少し生きていたら・・・」
と俺はレイナのブラウスの胸元をこじ開けながら言った。
「きっと君のことを日記に書いていたと思うよ。子を心配しない親はいない」
レイナのブラジャーを押し上げると、見事な陥没乳頭の乳房が現れた。
俺は乳頭に唇を当て、亀裂の奥の乳首を吸いだす。
レイナはブランコの鎖から手を離し、俺の頭を抱いた。
あたりは暗く、空は60デニールの黒タイツ脚のようだ。
 
「せんぱい、母の最後の日記には続きがあるんです」
「・・・」
「『私の夢は先輩と暮らすことでした。先輩とふたりでちいさな街で暮らして
元気なときも、病気のときも先輩のそばにいたかった。
そして今度こそ先輩に抱かれて、先輩によく似た子供を産みたかった』」
 
レイナの胸を吸う俺に、由美の声が語りかけてくる。
とたんに俺は射精した。
噴出した精液は2枚のタイツをしみ通り、レイナの子宮めがけて駆け上る。
 
                            < 推定60デニールの黄昏 : 完 >
 

2004年01月12日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 8

第八話 「追憶」


「先輩、これでいいですか?」
「うん、もうちょっと脚開いて」
「はい・・・ もっと上です」
「そうなのか?」
「そう、そこです」
「ここか?」
「そうです、あ」
「なに?」
「はずかしいです」
「俺だって」
「先輩も?」
「うん」
「先輩」
「なんだ?」
「由美のこと、嫌いにならないでくださいね」
「俺の方こそな、ごめんな、こんなかっこうさせてな」
 
由美は服を着たまま、ベッドの上で仰向けになって脚を開いている。
いつもの制服に黒いタイツ。スカートがまくられ、ほの黒い茂みがタイツに透けている。
俺は裸に由美からもらった黒いパンストをはいただけという姿だ。
腕で顔を隠した由美の上に俺がのしかかり、タイツの上から由美のあの部分にペニスをこすりつけ、
俺の部屋のベッドが今にも壊れそうな軋みを響かせている。
 
あの日、海辺の網小屋で俺は由美にキスをし、セーターをゆっくりまくりあげ、
ブラジャーをずらして、その下の乳房に触れた。
由美の乳房の先端には小さな横一文字の亀裂があるだけで、乳首がなかった。
 
そのことを思い出しながら俺は由美のセーラー服のジッパーを上げ、胸の上までまくる。
ブラジャーはしていない。乳首のない乳房の先端にそっと唇をあて、
亀裂の奥からすでに硬くなった乳首を吸いだす。
「う」
由美が体をよじって体を硬くする。
乳腺の成長が乳房の成長についていけずに乳首が埋没してしまう、
陥没乳頭という状態らしい。
 
俺は、由美にも性欲があることを知ってひどく驚いた。
唇を合わせると、由美の呼吸が荒くなり、
こうやって外気に触れることのなかった乳首を外に出るぐらいに吸って大きくすると、
こらえ切れないような様子で俺の首にしがみついてくる。
タイツの上から性器をマッサージすると、パンティとタイツを通して由美の分泌液が
じっとりとしみ出してくる。俺はそれがうれしかった。

タイツの中に手を入れると由美の性器は熱く潤っていて、
割れ目に沿ってそっと指を這わせ、沈めてゆくと、硬いひだに指が突き当たった。
由美のタイツとパンティを脱がせ、この中に俺のペニスを突き通せばいいのだ。
 
だが、今日までに4回、俺は失敗した。
熱い息を漏らしながら、ふたり裸で抱き合い、十分潤った由美に
突き立てようとして、硬いひだに阻まれ、時間が経つうちに俺は萎えた。
3回目には学校帰りの由美を、そのまま俺の部屋に入れ、
由美の黒いタイツ姿に異常なほどペニスが反応したので、
今日こそは大丈夫、と思ったがやはり裸になって抱き合うと、やはりペニスが萎えた。
俺は、いままで、タイツやパンストをはいてオナニーしてきた罰だ、と思った。
「由美」
「はい」
「・・・由美のパンストがはきたい」
「・・・・・・」
「はいたらきっとうまくできると思う」
「・・・」
「おれはそういうやつなんだよ」
腹の底から絞り出すようにそう言ったら、声がかすれた。
由美はしばらくうつむいていたが、顔を上げるとにっこり笑った。
「わかりました。次のとき、持ってきますね」
 
由美のタイツを指で引き裂いて、由美の中に指を入れた。
ほんの指一本が入るだけの狭い通路が続いている。
由美の黒いタイツに俺がjはいている由美の黒パンスト。
俺のペニスはいつも以上に怒張していた。
このまま俺のはいている黒パンストを破れば今度こそ由美とひとつになれる。
爪を立ててへその下でパンストを引き裂く。伝線がひざの方まで走るのを感じる。
スキンに包まれて、硬く反り返ったペニスを由美にあてがう。
由美は脚を大きく開き、俺は熱い由美を先端で感じながら体ごと突き入れようとする。
「あ。」
由美が声を上げる。手を添えたペニスに体重をさらにかける。
ぬるり。反れた。もう一度。
しかし俺のペニスは二度と硬さを取り戻さなかった。
 
「先輩」
穴の開いたタイツをはいたままの由美が、俺の裸の背中に寄り添った。
俺は由美の顔を見ることができずに、壁に貼られたツェッペリンのポスターを見ていた。
「大丈夫ですよ、またパンストいっぱい持ってきます」
と由美は明るい声で言ったが俺は返事が出来なかった。
いつの間にか由美の乳房には、淡い色をした乳首が突き出ていた。
「また、いつか 」 ふいに言葉が途切れ、熱いものが俺の背中にぽたぽたと落ちた。
 
春が過ぎて夏が来たころ、俺と由美は別れた。
 
 (つづきをよむ)
 

2004年01月11日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 7

第七話 「レイナ」
 
 
「私がレイナです」
少女はそう自己紹介して、俺の前の席に座った。
「コーヒー、買ってこようか?」
「私はいいです。あんまり遅くなれないんで」
 
東急本店通りのスターバックス。
レイナと名乗った少女は制服ではなく、黒いセーターに赤いスカート、
使い込んだ大き目のヴィトン、そして私が指定したとおりに黒いタイツをはいている。
整った顔立ちは確かに由美に似ているようで、やはり別人だ。
しかし胸の高鳴りが押さえられない。
レイナの良く動く目を直視するのがつらく、タイツ脚がブーツに消えるあたりを
眺めながら言葉を交わす。
 
この間の女子高生を撮影したあと、その夜のうちにレイナからメールが来た。
時間は2時間、料金は2万円、顔の判る写真はダメ、下着は見せてもヌードはダメ、
そういう内容の簡潔なメールだった。
俺はすかさず返信を打ち、あれから3日後の午後5時、こうやって落ち合った。
 
「もう行きませんか?」
レイナがタイツに包まれた形のいいひざを揺らせて催促する。
タイツからうっすら透けるひざは、いつも俺をダメにする。
「ホテルだけど、いいのか?」
「別にかまいません。でもデジカメの内容だけはあとで見せてください」
「わかった。行こう」
レイナと俺は席を立ち、店を出て、円山町の坂を上ってゆく。
「こういうところには—」
「よくくるのか、でしょ?」
「慣れてるんだな」
「そんなことないですよ」
 
俺は2週間前にホテルのエレベーターホールですれ違ったことを
聞こうと思ったが、やめた。
こうして捜し求めていたレイナが俺の横を歩いてる今となっては、そんなことはどうでもいい。
円山町を抜け、道玄坂を横切り、ベッドルームとバスルームが広いことで有名なホテルに入った。
 

 
「もう撮影終わりですか?」
レイナがベッドに腰掛けて言った。
「写真はもういいんだ」
デジカメのディスプレイ越しに見るレイナはちょっとしたプロのモデルより、
はるかに表情が豊かで、俺は少し意外な気がした。
「写真、確認するんだろ?」
「いいですよ、信用します。でもまだ時間ありますけど」
「そうだな・・・」
カメラとストロボをバッグにしまった俺はなぜかぐったりした気分で
ソファに倒れこむように腰掛けた。
「君のことをもっと知りたい」
「レイナのこと?知ってどうするんですか」
「わからない。でも興味がある」
「知りたいのはこういうことじゃないんですか」
ベッドから立ち上がったレイナが、俺の体にかぶさるように
ひざを俺のひざに乗せ、俺の肩に手をかけた。
 
俺の手がレイナのスカートの中に入り、タイツに包まれた
形のいいヒップをなでている。
レイナは表情を変えず、俺の目をじっと見てる。
俺にはその視線がつらい。
その表情を崩そうと、スカートの中の手を前に回して、
タイツのセンターシームに沿って、レイナのクリトリスを探し当てる。
「あ。」
初めてレイナの表情がゆがむ。動かなかった腰がぐらりと揺れた。
タイツと下着を通してレイナの性器の熱気が俺の手に伝わる。
俺が曲げた人差し指と中指の関接で震わせるように刺激すると
レイナはがくりと俺に倒れこんだ。

「するまえに、着替えてきていいですか?」
レイナが俺の耳元であえぎながらつぶやく。
いいよ、と答えるとレイナはのろのろと起き上がり、ヴィトンを持ってバスルームに消えた。
 
「お待たせしました」
10分の後、着替えて出てきたレイナはセーラー服に黒タイツ姿だった。
あの日、男のコートをかぶせられた下に来ていたセーラー服。
俺の心臓が早鐘を打ち始める。今までぴくりともしなかった性器が頭をもたげる。
「それはウリをするときの衣装か」
「売りなんてしていませんよ。Bまでです」
レイナはそう言って笑いながら、俺の腰をまたぐように座った。
レイナの手が俺のズボンのベルトをはずし、腰を浮かせてファスナーを下ろす。
「あれ? タイツはいてるんですね?」
レイナのタイツに包まれた股が、俺のタイツの中のペニスを圧迫する。
腰を動かすレイナに、俺は逆らうことも出来ず、乾いた声でうめき声を上げた。
レイナの小悪魔のようだった表情が、慈しむような微笑に変わる。
俺の耳元に顔を寄せ、熱い息を吹きかけながら、ささやく
 
「わたしですよ、先輩」
 
 (つづきをよむ)
 

2004年01月07日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 6

第六話 「日記」


 
1978年

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□ 1月16日 (月曜日) 晴れ
 
休み明けなのに朝練。
フルートは2年がいないので、パートリーダーをやることになった。
放課後、さっそく譜面を作る。 帰りに駅のバス停で先輩に会った。
2年ぶりなので、おとなっぽくなっててすごくびっくりした。
おかあさんの帰りが遅かったので、ハンバーグを作ったら
祐子がおいしくないというのでまたけんかになった。
 
□ 1月18日 (水曜日) 晴れ
 
練習が休みだったので、陽子と圭子といっしょに藤沢のケンタッキーに行った。
青学のサザン何とかというバンドの人が演奏していて、
日本語で変な歌を歌っていてすごく面白かった。
きのうの夜、先輩の夢を見た。
わたしはピンクのドレスを着て、舞踏会にきていて、
だれも知っている人がいないので困っていたら、
先輩がいて、「踊りましょう」と言った。
ふたりで手をつないで踊ってすごく楽しかった。
起きたら夢だったことがわかってがっかりした。
先輩はタキシードを着ていてすごくすてきだった。
 
□ 1月20日 (金曜日) はれ
 
今日、先輩が来るかと思ってまってたけど駅では会えなかった。
・・・またしてしまった。
だんだん自分がいやになる。 自己けんお。 ×
 
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□ 1月24日 (火曜日) くもり
 
夢みたい! 帰り道で待っていたら先輩がきた。
わたしが話しかけると、にっこり笑って手をにぎってくれた。
頭がくらくらして、なにを話したのかよく覚えていないけど、
由比ガ浜まで手をつないであるいた。
わたしが寒がっていたら、先輩がひざを手で暖めてくれた。
帰ってからもずっと先輩のことをかんがえてて、お風呂に入れなかった。
今度の日曜日、映画に行く約束をした。
なに着ていけばいいかなあ
 
□1月25日 (水曜日) 晴れ
 
夕べはほとんど眠れなかった。先輩のことを考えてるだけでしあわせ。
でもゆみは先輩が思ってるほど清純ないい子じゃないよ・・・   ×
 
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□1月28日 (日曜日) 晴れ
 
今日は先輩とテアトルで「小さな恋のメロディ」と「卒業」を見た。
すごく楽しかった。
先輩はGパンに黒のタートルネックセーターをきていて、長い髪によく似合っていた。
わたしは白いセーターにスエードのスカートだった。
先輩がかわいいとほめてくれた。ゆみは黒い格好も似合うよ、と言ってくれた。
今度は先輩とおそろいの黒いセーターにデニムのスカートに
黒ストッキングをはいていくつもり。
 
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□ 2月6日 (月曜日) 晴れ
 
夜中にふった雪でバスがおくれて遅刻してしまった。
帰りに先輩と待ち合わせした。
いつもより厚いストッキングをはいていたら、先輩がかわいいとほめてくれた
先輩はスカートも短い方が好きみたいだ。すそ上げすることに決めた。
せんぱい、大好き!
 
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□ 2月22日 (水曜日) くもり
 
先輩のことばかり考えてる。 夢の中にも出てきてやさしくしてくれる。
陽子が先輩を見たいというので、初めて写真だけ見せてあげたら
すごくうらやましがっていた。
夢の中ではキスしたのに本当のキスはまだ。     ×
 
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□ 3月2日 (木曜日) 晴れ
 
きのうは卒業式だった。ひさしぶりにブラバンの先輩たちに会った。
ほたるの光を歌っているうちに涙がでてきて止まらなくなった。
帰りに先輩にもあえてうれしかった。
先輩の学校では、彼女が作ったフェルトの人形をもらうのが流行っているらしい。
中身は彼女のストッキングをつめて作ると恋が実るといううわさ。
うまく作れるか心配。
 
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□ 3月6日 (月曜日) 雨
 
先輩にてづくり人形をプレゼントしたらすごく喜んでいた。
早くまた会いたいなあ。しょぼん  ×
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
□ 3月18日 (土曜日) 晴れ
 
きょうはわたしの誕生日だった。
先輩はバレエのレオタードとタイツとバレエシューズをプレゼントしてくれた。
もしかして先輩はバレエやってる子が好きなのかな、と思った。
夜、ごはんの後にさっそく着てみた。ピンク色のタイツと青いレオタードの組み合わせが
とてもおしゃれだ。いまこの日記も着たままで書いている。
この格好でベッドに横になって先輩から借りた「卒業」のレコードを聞いていたら
先輩の香りがした気がして、またいけないことをしてしまった ×
明日は図書館でデートだ。
タイツとレオタードで寝たら、先輩に抱かれてる夢が見れるかもしれない。
 
 (つづきをよむ)
 

2004年01月06日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 5

第五話 「青いレオタード」
 
 
「レオタードとタイツ、ありがとうございました」
 
日曜日の図書館で由美と待ち合わせした俺は、
いきなり彼女にそう言われて、思わずあたりを見回してしまった。
 
静まり返った閲覧室には、何人もの高校生が勉強していたが、
誰も俺たちのことなど気にしていない。
 
昨日の土曜日は由美の16歳の誕生日だった。
俺はさんざん考えた挙句、放課後に電車で新宿まで行って
目のさめるようなブルーとレオタードと、ピンクのタイツ、そしてバレエシューズを買った。
 
由美は別にバレエなんか習っていない。
ふたりで喫茶店に行ったとき、由美がNON-NOに載っていた
レオタード姿の女の子の写真を見て、
「これ、かわいい」
と何度も言っていたのを思い出したのだ。
 

 
「ずっと欲しかったから、すごーく、うれしかったです」
由美にプレゼントを渡すとき、私は中身を教えずに、
家に帰るまでまで、包みを開けないように言った。
由美はどんな顔をして青いレオタードを広げたのだろうか。
 
俺は由美にプレゼントを渡す前日の晩、
レオタードをビニールのパッケージから取り出し、
自分の部屋で広げた。
机の引出しから黒いパンストを2枚取り出し、
裸になってそのパンストを直にはいて、そのうえから
由美に贈るレオタードに脚をくぐらせ、腰まで引き上げて腕を通した。
 
サイズの小さいレオタードがいっぱいに伸びて、俺の体を締め付ける。
立っているだけで、パンツのゴムの部分を持って引き上げたときのように、
レオタードの下半身が俺の性器と肛門にきつく食い込む。
俺は声を出さないようにベッドに倒れこみ、体を反らして
ペニスを摩擦し、あっという間に射精してしまった。
 
夢中でレオタードを体から剥ぎ取り、下半身を見ると、
精液は2枚目のパンストで染み止まっていて、
由美に贈る青いレオタードはきれいなまま、無事だった。
俺はパンストを下ろして精液をふき取ると、
青いレオタードを元の通りにきれいにたたみ、パッケージに戻し、
元のとおりにきれいに包装しなおした。
そのレオタードを翌日、由美にプレゼントしたのだ。
 
「着てみた?」
「はい、今朝、妹を驚かしてやろうと思って、タイツもはいて妹を起こしにいったんですよ」
「妹、驚いてた?」
「いいなあ、って欲しがってました。シューズもかわいいって」
「そう、それはよかった。きつくなかった?」
「サイズはぴったりでしたよ。写真とったから今度、見せますね」
 
俺の体を締め上げたあのレオタードが、由美の体をぴったりと
覆ったと思うと、それだけで俺のペニスは硬く勃起していた。
由美がレオタードに食い込まれて切ない吐息を漏らすシーンが目に浮かび、
知らず知らずに呼吸が荒くなった。
 
俺と由美が付き合い始めて2ヶ月が経っていた。
俺たちは学校の帰りに待ち合わせしてレコード屋に行ったり、海辺を歩いたり、
休みの日にはこうして図書館で会って、机の下で手を握ったりしていた。

由美は赤いセーターにグレーのスカートをはき、
茶色っぽいパンストに短いソックスを重ねていた。
 
「海、行く?」
「うん」
 
海岸までの道の途中で、俺ははじめて由美の肩に手を回した。
由美は何も言わず、うつむき加減で歩いている。
『—なんでプレゼントがレオタードとタイツなんですか?』
とは決して聞かなかった。
由美は付き合い始めたあの日からおぼろげに知っている。
黒いタイツや茶色のパンティストッキングをはいていると、俺が喜ぶことを。
 
「レオタードって暖かいんですよね」
と、唐突に由美が言った。
砂浜の上に立っている漁師小屋の脇で、俺たちは冬の海を見ていた。
「夕べはうれしくって、タイツをはいて、レオタードを着たまま、勉強してたんですよ」
由美がうっすら笑っているような気がした。
「でもおトイレにいけなくて困っちゃいました」
俺は由美の首を抱え込むように唇に唇をぶつけ、
左手で由美のスカートの中の太ももの肉をつかんだ。
 
俺の爪の下で由美のパンストがぷつぷつと伝線して破れる。
由美は首を反らし、きれぎれの吐息を漏らしながら俺にしがみつく。
鍵を壊して入った漁師小屋の網の上で、
俺の手が由美のスカートの奥深くに入っていくと、
由美の下着は熱く湿っていた。
 
破れかけたパンストに包まれた由美の脚を持ち上げ、
頬ずりをし、唇を這わせていると由美が目を開けた。
「先輩—」
由美の手が俺の頬に触れる。
 

「わたしとパンストと、どっちが好きですか?」
 
 (つづきをよむ)
 

2004年01月03日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 4

第四話 「スタジオPia」

 

 

「脚、開いたほうがいいんですか?」
女がかすかな警戒心を匂わせながら言う。
 
「いや、いい。 そのまま横座りして、タイツのつま先が見えるようにして」
三宿の雑居ビルにある小さな撮影スタジオ。
俺は久しぶりにデジカメを持ち出して、タイツをはいた女の写真を撮っている。
モデルになっているのはモデル募集サイトで見つけた、
2時間2万円のギャラにつられた専門学校生だ。
 
「もっと脚を見えるようにしてほしいんだけど」
「こうですか?」
女は白いブラウスに黒いタイツをはき、ソファの上で
タイツに包まれた脚がよく見えるようなポーズをとっている。
「いや、エロ本の写真撮ってるわけじゃないんだから脚は開くな」
「むずかしーなー」
 
プロのモデルとアマチュアのモデルの最大の違いは
自分が今、どのように見えているかどうかを知っているか知らないかの差だ。
なおかつ今日のモデルはタイツフェチという人種が何を好むのか、
まったく理解しようとしていない。
こんなモデルに金を払うのかと思うと、殴り倒したくなってくる。
 
        *              *
 
あれからユミから3回電話があって1回だけセックスをした。
「どうしよう。アタシ、だんだん変態っぽいのがよくなってきた」
「どういう風に?」
「えー? タイツはいて縫い目はさんでいると、当たってなくても潤んじゃうの」
「どうして?」
「わかんない。鼻でタイツの上からグリグリされたりするところを想像しちゃうからかなあ」
「パブロフの犬だな」
「それって、条件反射ってこと」
「そうだ。タイツをはくと、ここにご褒美がもらえる」
「ごほうび、早くちょうだい」
 
        *              *
 
「もういいですか? これから塾があるんで」
我に返るとモデルがスカートをまくってタイツに包まれた
下半身を丸見せにしたまま、立ち尽くしている。
塾? こいつ、高校生だったのか。
デジカメのカウンターは250枚を示している。
これ以上こいつをとってもたいした写真は撮れないだろう。
「いいよ。お疲れ。着替える前にこの領収書に住所と名前を書いてくれ」
「え、住所もですか」
「適当でいいよ、正直に書く必要はないよ」
女は安心したようにソファに腰掛けてペンを走らせる。
 
「友達もやりたがってるんですけど」
カーテンを開けて路上駐車していた車の無事を確認していた俺は、
一瞬、何を言われているのかわからなかった。
「あ?」
「友達できれいな女の子がいて」
上目遣いで俺を見つめる。
「その子もこういう裸にならないモデルなら大丈夫だと思うんです」
「とりあえず、君の写真で当分は間に合うんだけど」
「えー、その子、かわいいですよ」
「そいつも高校生なのか?」
「え、どうしてわかったんですか?」
最近の若い娘は賢いようで無防備で、間抜けすぎる。
 
「この子なんですけど」
手帳を開いてプリクラだらけのページの一角を指差す。
「この子は学校でもいつもタイツはいてるからきっとモデルも上手ですよ」
タイツをはいてるというだけでタイツモデルが出来るなら、
デパ地下のタイツおばさんはみんな一流モデルになれる。
「身長は?」
「うーんと、162ぐらいだと思いますけど」
指差されたプリクラの画像を見て背中が総毛だった。
子供っぽいポーズをとっているが、あのホテルで見かけた、あの少女だ。
 
あれ以来、俺は渋谷で役にたたないオカマの他に、
マルキューの前で雑誌記者を装って少女の写真を撮ってる男や
個人で売春している女を捕まえて、脅して組織に引き入れる三下に
セーラー服でホテルに入る少女の情報を尋ねたが、すべて空振りだった。
 
「とりあえず」
俺は口の中で乾いた舌を引っぺがすようにして言った。
「とりあえず一度会ってみたいんだけどな」
もの欲しそうに見えてはいけない。そう見えたら足元を見られる。
「いつがいいんですか?」
「来週、いや今週の夕方にでも渋谷で」
「聞いてみますね」
「俺も忙しいんで今日中に向こうの予定を聞いてくれ」
「やっぱりタイツはいてパンツが透けるような写真ですか?」
「あ? ああ、ちょっと考えておく」
心臓が早鐘を打っている。これじゃあ焦っているのがミエミエだ。
「わかりました。じゃあ、メールします」
 
あの由美に似た少女を捕捉して俺は一体、何をするつもりなのだろうか。
わからない。
ただ俺の脳が、いや全身が、あの少女を求めている。
それだけは間違いなかった。
 
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2003年12月27日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 3

第三話 「ベルベット・イースター」


「セーラー服で援交している女の子?」
俺より10センチも背の高いオカマが、太い指で丁寧にグラスを拭きながら
突拍子もない声を出した。
 
「10年前ならともかく、今ウリやってる子は、制服でホテルなんか入らないわよう」
「制服プレイとかは流行らなくなったのか」
「バカねえ、バッグに入れて持ち込むのよ。所轄だってうるさいんだから」
「リスクが高いんだな」
「10年前ならともかく、ねえ」

俺は開店前の店のカウンターで無理に開けさせたコロナを飲んでいる。
これだって15年前の流行だ。
「15年、か」
人が見た目だけでも成長するには十分な時間だ。
 


 
俺が16の時のことだ。
高校2年生だった俺は眠い頭を抱えて、駅から家に帰るバスの中で発車を待っていた。
窓から下を見下ろすと、一人の少女がとなりのレーンでパスを待っていた。
紺に白の三本線のセーラー服。黒い大き目のシルクのスカーフ。
膝丈の車ひだのスカート。よく磨かれたローファー。そして黒いストッキング。
 
どことなく見覚えのある後姿。
あれは確か同じ中学の下級生だっけ?
 
彼女はやってきたバスに乗って、俺の席のすぐ向こう側の席に座った。
俺は彼女の横顔を見つづけている。
不意に彼女が振り向いた。
硬くなる俺。
彼女はにっこりと微笑んだ。
俺もつられて笑った。
中学時代は話もしたことがなかった後輩。
俺たちはバスが動き出して離れ離れになるまで、ずっと見詰め合っていた。
あの微笑。それが由美だった。
 
「なにニヤニヤしてんの、気持ちわるーい!」
いつもよりオクターブが上がったオカマの声で現実に引き戻された。
最悪の目覚めだ。
「そのセーラー服を縛ることでも考えているんでしょ?」
「いや、おまえのケツに極太エネマグラを突っ込むことを考えてた」
いやあん、もう、と巨大なオカマは最高に気色悪いシナを作り、
俺は千円札を3枚、カウンターに放り投げて店のドアを開け、
またきてねえん、という声を背に階段を上がった。
 
雲が低く垂れ下がり、夕暮れまでにはまだ時間があるのに、空は暗い。
由美と再会したのもこんな寒い日のこのくらいの時間だった。
由美は15歳で、一駅先の女子高に通っていて、ブラスバンドでフルートを吹いていた。
俺は制服姿の由美を駅で見かけた。
体がかあっと熱くなり、どうしようかと思っている間に由美が俺を見つけた。
 
「先輩」
由美はバス乗り場で見せたのと同じ微笑を浮かべて駆け寄ってきた。
俺は何も言わずに由美の手を握って歩き出した。
由美は逆らわずに歩き、俺の手を握り返してきた。
 
「フルート、吹いてるんだよな?」
とつまらないことを言いながら、手を離さず、うつむいて歩く。
「うん。ほんとはオーボエやりたいんだけど」
由美の足元を凝視する。黒ストッキングの足首に歩くたびにシワがよる。
「こんなぺらぺらなストッキング一枚じゃ寒いだろ?」
「えー、先輩、知らないでしょうけど、結構ストッキングはあったかいんですよ」
ところがこの俺はストッキングがあったかいことなんか良く知っている。
 
「スカートとストッキング、どっちを先にはくんだ?」
われながらバカな質問だ。自分が変態だって教えてるようなものだった。
「私はストッキング先にはきますけど、体育のときはスカートが先です」
「そうなんだ」
「寒いときは2枚重ねるんですよ」
「なにを?」
「え? パンストですよ。そうするとあったかいんです」
ふーん、と俺はとぼけた。
「でもそうするとヘンな模様ができちゃうんですけどね」
モアレと言うんだ、あれは! と言いかけて飲み込んだ。
 
歩いた先は海岸だった。
浜に下りる幅の広い階段に腰掛ける。
由美のストッキングに包まれたひざが大きく露出して、俺は息を飲んだ。
滑らかなナイロンの皮膜が形のいい由美の脚を覆いつくし、
つややかな光沢を放っている。
 
由美は家族と犬の話をした。
俺はレッドツェッペリンとパンク・ムーヴメントの話をした。
この先、俺は由美のこの脚を手に入れたいと思いつつ、
海で、図書館で、マクドナルドで、遠まわしな話をしながら過ごすのだと思った。

空は相変わらず低く、風が出てきた。
「寒い」
俺は由美の、黒いパンストに包まれたひざに手を置いた。
 
その晩、俺は由美がはいていたのと同じぐらいの厚さの
スクールストッキングを鍵のかかる引出しの中から取り出してはいた。
脚が由美の脚になったみたいに見える。
 
俺はその由美の脚を見ながらペニスをさすり、激しく射精した。
俺はこれでも、由美に恋をしていたのだ。
 
 (つづきをよむ)
 

2003年12月26日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 2

第二話 「ホテル・ビヨンド」
 
 
「そのまま、ゆっくりまたがってくれる?」
「え? 重いかもよ」
「だいじょうぶだよ、ちゃんとペニスがクリトリスに当たるようにな」
「・・・こう?」
「俺の体に手をついて支えていいから」
「うっふう、当たっちゃうよ」
「だからいいんだよ。そのまま体重かけて」
「—!」
 
二人ともタイツだけを身に着けてベッドの上にいる。
黒いタイツをはいた彼女が、仰向けになった俺のペニスの上に馬乗りになっている。
俺のペニスはタイツの中で上を向き、ペニスの腹側を
女の陰唇にタイツ越しに押しつぶされ、ゆっくり膨張を続けている。
 
「当たってるか?」
「うん、当たってる・・・ あ!」
「タイツの縫い目がクリちゃんに当たってるんだろう?」
「そうだよ、・・・ん、気持ちいい」
「気持ちいい? 何が気持ちいいんだって?」
「えー? クリちゃん・・・」
「違うだろ、タイツの縫い目がいいんだろ?」
 
そう言って俺は腰を浮かし、彼女と深く密着するように前後に揺すった。
「やだ、やだ、うー、いっちゃうよう」
「何が気持ちいいんだっけ?」
「んー、んー、タイツが気持ちいいです」
「もう一度」
「・・・タイツの縫い目が気持ちいいです! あー、いっていい?」
「いいよ」
「んあー!んっ!」
 
女は自分の口をふさぐようにして声をこらえ、
タイツをはさんでのペニスとクリトリスの摩擦から生ずる快感に耐えている。
俺のタイツは彼女に濡らされてびっしょりだ。
後ろに倒れそうになる女の腕をつかんで引き戻し、
そのまま左に倒して、そっとベッドに横たえる。
 

 
「・・・まだいってないんでしょ?」
「ああ、いってない」
「いかなくていいの?」
「薬飲んでるから、なかなかいかないんだ」
「何の薬?」
「鬱」
「やっぱりねー、変態っぽい人ってメンヘル多いよね」
「そうだな」
 
彼女はタイツってけっこういやらしいね、と言いながら
タイツの上から私のペニスをつついている。
いったん休止状態となって横を向いていたペニスがむくりと力を得て起き上がる。
 
「ねえ、入れていいでしょ?」
「え? ああ」
「こんどは私が下がいいなあ」
「わかった」
 
俺は自分のタイツの下腹部を引き裂いてペニスを抜き出した。
脚を開いて仰向けになった彼女の、タイツの股間を歯で食い破ろうとすると、
張り詰めたナイロンとポリウレタンの繊維が、キン、と金属質の音を立てて切れた。
 
手を添えてあてがったペニスを、ゆっくりと沈めていく。
少し角度をつけて、規則正しくグラインドする腰の下で
女は言葉にならない声をあげているのに俺には聞こえない。
さっきエレベーターホールですれ違った少女のことで頭の中がいっぱいなのだ。
 
「やっぱりいかなかったね。口でしてあげようか?」
「いいんだよ。あごが疲れるだけだぞ」
「なんか悪いじゃん、アタシばっかりいって」
「気にするなよ、自分でするから。タイツはいた脚、触らせてくれ」
「えー、 こう?」
 
女は俺の左側に座り、右脚を伸ばして俺の顔の近くにつま先を差し出した。
俺はその匂いをかぎ、肌触りをほほで味わう。
—あの少女は、と俺は一瞬の面影を脳内で再生しながらペニスをしごく。
あの少女は俺を見て確かに笑った。
あの少女を俺も知っている。だから彼女の事を思っただけで、こんなに体が反応する。
なのに思い出せない。どこで会って、何をしたのか。
縛ったのか、なめたのか、抱きしめたのか、キスしたのか。
わからない。いや、そうだ彼女は、あの制服の少女は・・・
 
「いっぱい出たねー」
女が俺の首近くまでとんだ精液を見て素直に驚いている。
「結構たまってたみたいだな」
「すごーい、はじめて見た!」
「男のオナニー、見たことなかったのか?」
「見たことないよ、いいもの見たなあ」
「そうか、それは光栄だ。タイツはいてセックスする男を見たのも初めてだろ?」
「うん」
 
女は穴のあいたタイツをはいたままバスルームに行き、湯を貯める。
俺は女が俺に腹の上に築いたティッシュの山をごそごそと片付ける。
「メール聞いてもいい?」
「なんだよ、俺はそんなに金持ちじゃないぞ」
「つぎはお金いらないよ」
「おまえ変わってるなあ。ホントの名前は?」
 
「ユミ」
 
それは俺が思い出したあの少女の名前だった。
 
 (つづきをよむ)
 

2003年12月25日

[Tights Novel]
推定60デニールの黄昏 1

第一話  「渋谷」
 

「もしもし」
『もしもし』
「こんにちはー」
『うん、こんにちわ』
「いまどこから?」
『いま? 渋谷』
「そう。いくつ?」
『24。』
「どういう人探してんの?」
『え〜? 援助』
「身長は?」
『162ぐらい』
「いくら?」
『2万でいいよ』
「そか。俺さー、38で、パンストフェチだけどいい?」
『え、どんなことするの?』
「ノーパンで、直にパンストはいてもらって穴あけてセックス」
『SMとかじゃないならいいよ』
「そう、よかった。。じゃ、東急プラザの隣の三井住友のところで」
『どんなかっこうしてるの?』
「えー? 茶色いセーターにズボンはグレーで黒いコート」
『めがねとかかけてる?』
「かけてる。そっちは?」
『黒いジャケットに白いスカートにブーツ。髪長いよ』
「わかった。10分後に。名前は?」
『リエ。じゃ、あとでね』
 
受話器を置き、ビデオデッキからテープを抜き取り、
伝票の入ったかごに入れ、コートを着て、テレクラの個室を出る。
「外出」
「はい、6時10分までお部屋お取りしておきます。ありがとうございました!」
店員がそろえた靴に足を突っ込み、階段を下りて外が意外に
暗くなっていることに気がついて、時計を見る。まだ3時40分だ。
 
指定した時間まであと5分ある。
どんな女が来るのかはわからない。
ただ声で背が高めで太っていないことだけはわかった。
あとは口が臭くなければ、極端な話、ブスでもいい。
 
パンストフェチと言ったのは方便だ。
タイツフェチと言う聴きなれない言葉を使うと、彼女たちは警戒する。
俺は待ち合わせ場所に行く途中のドラッグストアで60デニールのタイツを2足買い、
女が来るのを待った。
背の高いパンツスーツの女。 違う。
編みタイツに高いヒールを履いた革コートの女。 違う。
白いスカートにブーツの女が歩いてくるのが見えた。
アドレナリンが体中をめぐり、脈拍が上がる。
目が合う。手を上げる。女が照れ笑いを浮かべる。
 
「すぐわかった」
「なんで? 変態っぽい顔してた?」
「ううん、なんとなく。変な人じゃなくてよかった」
「まだわからないだろ、そんなこと」
女は珍しく自分から腕を絡ませてきた。
「そんなになれなれしくすると、あそこ、吸うぞ」
「いいよ、いっぱい吸って。今日ちょっと発情してるんだ」
「排卵日か」
「うん、そうかも」
 
前で俺たちの会話を聞いていた中年の男が振り返る。
見下すような、それでいてあせりを浮かべた顔。
安心しろ、いくら待ってもお前にはこういう状況は来ないから。
 
選んだホテルは一見、ラブホテルには見えない特殊な構造をしていた。
地下にはイタリアンレストラン。
一階の入り口付近にはレストランのメニューが看板になっていて、
その看板の横の壁が実は自動ドアになっている。
「へえー、よく使うの? ここ」
「あ? ああ、一ヶ月ぶり」
休憩6500円。フロントでやけに重い鍵をもらい、エレベータホールへ進む。
3・2・1、ドアが開く。
先客のカップルがいた。大きく脇に避け、視線をそらす。
 
入れ替わりにエレベーターに乗り込むとき、
振り返って出口に向かう先客を見る。
男は50代でスーツ、女は男物のコートを羽織っているが若い。
足元は黒いタイツにローファー。コートの下は・・・ あれは制服?
女が振り返る。俺を見て、笑った。
 
 (つづきをよむ)
 

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